こんにちは、おかさん(@OtonTech)です。
「スポットコンサル」をご存知でしょうか?
あなたが持っているスキルや経験をもとに、短時間で行うことができるコンサルが、スポットコンサルです。
業界・会社が違えば、ふだん何気なく行っている業務でも、他社/他人からすれば参考になる情報がたくさんあります。
コンサルといっても何も専門的なことをする必要はなく、ふだんの業務での内容を話せる範囲で話せばOKなのです
オンラインでもできるため、副業の手段の一つとして、スキマ時間を活用して副収入、などここ数年注目されてきています。
私も、副業のメインとして、スポットコンサルを活用しています。これまでに50件以上のスポットコンサルを行ってきました。
スポットコンサルが注目されている背景としては、
- オンラインで可能な副業
- シェアリングサービスの流行
- 簡単に始められるプラットフォーム
といったことが挙げられます。
この記事では、次の点について紹介しています。
- スポットコンサルとは?
- スポットコンサルの魅力
- スポットコンサルのはじめ方
- スポットコンサルを提供しているサービス6選とランキング
副業にはブログもオススメ!ライティングやWeb関係のスキルが広範囲に身につきますよ!
参考:
スポットコンサルとは?
スポットコンサルとは、経験や知識を持っている個人と、課題を抱えている企業などをマッチングして、時間単位で対面/電話/オンライン・Web会議などで相談・インタビューを行う仕組みのことです。
コンサルを受けたい企業が、スポットコンサル提供会社に案件を依頼・登録して、時間・金額などを設定します。
コンサルしたい個人は、自分にあった案件を選び、コンサルを実施することになります。
時間はだいたい1時間からで、その時間に応じた対価が
企業–>スポットコンサル提供会社–>個人
という流れで支払われます。
スポットコンサル提供会社や形態、案件により金額は異なりますが、1時間あたり1万円~3万円くらいがメジャーな相場かと思います。
契約を結ぶコンサルではなく、時間単位で経験・知識をシェアするというサービスなので、シェアリングサービス・シェアリングエコノミーの分類になります。
そのため、既に本業を持っている人の副業として注目されています。
スポットコンサルの魅力
スポットコンサルを依頼する企業側にとっては、以下のようなメリットがあり、ありがたい仕組みですね。
- 短時間で専門的な知識・経験を相談・ヒアリングできる
- 通常のコンサルと比べてコストが格段に安い
- コンサルタントとの契約などは不要
- オンラインであれば、場所にとらわれずに利用できる
スポットコンサルを提供する個人側にとっては、以下のようなことが挙げられます。
- すき間時間を活用できる
- 副業として利用できる
- 専門知識、ふだんの業務の知識・経験が活かせる
- リモート、在宅など、場所に縛られずに利用できる
あなたが、ふだん何気なく行っている業務でも、他の業界の人からすれば知らない、専門知識となります。
新規事業やスタートアップが、ターゲット領域のユーザインタビューを行うような案件もあるため、かなり幅広い業種・業務の方が対象となり得ます。
スポットコンサルのはじめ方
個人が専門家・アドバイザーとしてスポットコンサルをはじめるには、大きく以下の2つのパターンがあります。
1.Webから登録
次で紹介しているビザスクやサーキュレーションは、Webから登録が可能です。
職務経歴や保有している経験・スキルなどを登録して、自分はどういうアドバイスができるか?を依頼する企業に分かるようにしておきます。
登録したからといってすぐにスポットコンサルができるわけではありません
依頼する企業とのマッチングが成立して、はじめてスポットコンサル可能となります。
マッチングは、スポットコンサル提供会社がサポートしてくれる場合と、自身でマッチングを行うビザスクのフルサポートのようなケースがあります。
2.スポットコンサル提供会社からのコンタクト
他の方からの紹介や、Linkedinのようなサービス経由で、スポットコンサル提供会社からコンタクトがくることがあります。
この場合、予めコンサルする案件が決まっていることが多く、すでにマッチングがはじまっています。
何度かのやり取りを経て、マッチングが成立すれば、そのままスポットコンサル実施までたどりつくことが多いです。
このパターンにおいても、職務経歴や経験・スキルなどは登録の必要があります。
スポットコンサル提供会社にとっては、専門家・アドバイザーをいかに抱えておくか、が重要であるためです。一度登録しておけば、次回以降も声がかかりやすくなります。
スポットコンサルをするなら、Linkedinには登録しておこう
先にも書きましたが、スポットコンサル提供会社からのコンタクトがLinkedin経由で来ることが多いです。
私の場合も、次に紹介している中で、サーキュレーション以外はLinkedinで担当者からコンタクトがあり、登録をしました。
Linkedinに経歴・スキルを登録しておくことは、副業や転職などを考えてもオススメです!
特に、GuidePoint、Third Bridge、Gerson Lehrman Group(GLG)といった海外の企業は、Linkedinで英語で職歴やスキルを登録しておけば、声がかかりやすいです。
海外の企業でも、スポットコンサル時に日本語でのインタビューは可能というところは多いです。
でも、英語でのインタビューに対応できると、さらにスポットコンサルの幅が広がるよ!
副業としてスポットコンサルを利用する際の注意点
本業を持っていて、副業としてスポットコンサルを利用する場合、やり取りする情報については注意が必要です。
ほとんどのスポットコンサル提供会社では、登録時やスポットコンサル利用時に、秘密保持契約や各種規約への同意が必要となります。
本業の社外秘情報は、話さない
社外秘情報なので当然といえば当然なのですが、本業の社外秘情報については話す必要はありません。むしろ、話してはNGです(本業の社内規定上の問題)。
ですが、スポットコンサルでヒアリングを受けていると、どうしても話しても良い内容と、話してはいけない内容の線引が曖昧になりがちです。
そういう場合は、きちんと
「この内容については、社外秘のためお話できません」
と伝えれば、理解してもらえます
スポットコンサルで知った情報は、第三者へ話さない
こちらも重要な事項です。スポットコンサル提供会社との規約上、たいてい取り決めがあるはずです。
スポットコンサルの内容を探している過程で知り得た情報を、ふと同僚に話したくなる、ということがあると思いますが、これもNGです。
スポットコンサル提供会社から得た情報は、第三者には提供しないように!
スポットコンサルを提供しているサービス6選
ここに紹介されている以外にもありますが、私が利用・登録しているサービスを選びました。
ビザスク
2020年3月に上場した日本最大級のスポットコンサル「ビザスク」 、名前は聞いたことがある方も多いかもしれません。
様々な業界の知見を蓄積したデータベースを活用したサービスを提供しています。
日本発で、グローバルにも展開し始めています。
以前はサービスラインアップがビザスクのみでしたが、今は以下のようなラインナップとなっています。(2021年12月時点)
- ビザスク interview:フルサポート形式スポットコンサル
- ビザスク expert survey: BtoB WEBアンケート調査
- ビザスク project: 新規事業創出支援 / 組織開発支援
- ビザスク web展示会: 保有製品/技術のニーズ探索
- ビザスク partner: 実働型の伴走支援
- ビザスク board:社外取締役・監査役マッチング
- ビザスク report:調査代行・レポート
- ビザスク lite: セルフマッチング形式スポットコンサル
ビザスクでのスポットコンサルは、ビザスクがフルサポートしてくれるフルサポート形式と、案件を自分で探して、もしくは企業側からのアプローチで、マッチングを行うセルフマッチング形式、の2つになります。(2つのプランの比較)
日本最大だけあって、登録されている案件数は多く、マッチングの可能性がそれだけ高くなります。
登録のハードルは高くなく、またコンサルというだけでなく、新規事業のためのユーザインタビューとして利用もできるため、まず最初に登録するには良いと思います。私もメインで利用しています。
サーキュレーション
日本発のサーキュレーションは、「プロシェアリング(PRO-SHARING)」というスポットコンサルのサービスを展開しています。
基本的に、登録した情報からサーキュレーション側が候補者をリストアップしてクライアントに推薦する形になります。
専門家の登録は、まず最初はWebからできるため、最初のハードルは低めです。
ミーミル
ミーミルは、ソーシャル経済情報メディア「NewsPicks」(ニューズピックス)や企業情報プラットフォーム「SPEEDA」(スピーダ)等を運営するユーザベースのグループ会社です。
ミーミルは、「NewsPicks Expert」というサービスを提供しており、勉強会/研修講師のアサイン、非常勤アドバイザーや新規事業の幹部人材の紹介等を行うサービスを提供しています。
エキスパート・ネットワークに登録された中から、ミーミルがスポットや非常勤等のエキスパート候補を探し打診する、という流れになります。
「エキスパート」の紹介ページや、NewsPicksのプロピッカーと呼ばれる方々(NewsPicksとも連携しているようです)を見ると、エキスパートのレベル感は想像が付くかと思います。
経験・スキルが比較的高めで、エキスパート登録や案件実施までは、すこしハードルがあります。
最近ではエキスパート・ネットワークの拡充のため、Linkedin経由でコンタクトがくることもあるようです。
GuidePoint
GuidePoint はアメリカのプライマリーリサーチ会社です。
グローバル14拠点でエキスパートネットワーク事業を展開しているようです(2021年12月時点)。
世界の大手企業をクライアントとして、クライアントから依頼を受けて、依頼に応じたアドバイザーを世界中から探し出し、クライアントに提案している会社です。
単発でのアドバイザーインタビュー手配が、サービスの軸となっています。
日本では、まだあまり馴染みがないかもしれませんし、利用にはハードルが高いです。
アドバイザーになるには、問合せをしてGuidePointの審査を受ける必要があります。
Third Bridge
英国のプライマリーリサーチ会社です。
グローバルに展開しており、主に金融投資や戦略コンサルティングの分野のクライアントが多いです。
登録されているスペシャリスト(アドバイザーのこと)は、様々な業界の現役/元エグゼクティブ、独立コンサルタント、学術関係者や有識者、とこちらも経験・スキルが高めです。
Gerson Lehrman Group(GLG)
ニューヨークを本社とする、グローバルに展開する知見のシェアリングプラットフォーム提供会社です。
世界22拠点で、多数のプロフェッショナル(アドバイザー)が登録しているようです。
Webサイトから登録のための申請が可能です。
スポットコンサルサービス ランキング
ここまで紹介したスポットコンサルサービスを、個人的な視点(始めやすさ、スキル・経験のハードル、語学力)からランキング付けしたものがこちらです。
やはり ビザスクの取っつきやすさはダントツです!
副業にも使えるオススメのスポットコンサルサービスのまとめ
スポットコンサルは、実際に案件が増えてきているように、まだまだ伸びてくる業界だと思います。
今回紹介した6社以外にも提供している会社はありますし、また短時間以外の短期・中期での案件を提供しているところもあります。
スポットコンサルをすることで、自分が持っている知識やスキルの見直し・再確認にもなりますし、さらなるスキルアップのモチベーションにも繋がります。
スポットコンサルは、副業にも最適ですね
今回紹介したようなプラットフォームなどは、かなり使いやすくなってきていますので、積極的にトライしてみてはいかがでしょうか。
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