おとん、なんかおもろい本、読んでや~
よっしゃ、めっちゃおもろい本、読んだるわ!
夫婦ともに関西人の、おかさん(@OtonTech)です。
今回は、図書館司書の妻に選んでもらいました!
ドヤ顔で言うことやないやろ…
関西弁のオススメ絵本とともに、なぜ関西弁の絵本をオススメするのか、も書いていますので、よろしければ参考にしてみてください。
関西弁の絵本をオススメする理由
私自身が関西出身というのももちろんあるのですが、以下の2つの点で関西弁の絵本がオススメです。
関西弁の音が心地よい
関西弁の絵本は、独特の言い回しから、読んでいる音が非常に心地よいです。
たとえ、関西弁がうまくない関西人以外の人が読み聞かせをして、変な関西弁になったとしても、それがまた良いアクセントとなってくれます。
ただ関西弁の絵本、読み聞かせがむずかしいねんなぁ
関西弁での読み聞かせが難しいですが、ここは恥ずかしがらずに、リズム・テンポ良く、読んでみましょう。(これが最も難しいのですが)
特に、ボケとツッコミがある絵本が多いため、そこをリズム良くいかないと、子供からツッコミがきます。
ウソでもヘタでもいいので、リズム・テンポ良く!
大人も子供もいっしょに楽しめる
内容が面白いのは当然なのですが、関西弁の絵本の特徴として
親子でツッコめる
点があります。
ボケ・ツッコミの要素が入っていたり、イラストの中に仕掛けがある場合もあります。
読んでいて、たいてい子供から先にツッコミがきます。
大人も読みながら、
そんなアホな!
とツッコミます。
読み手に、そういうアクション(ツッコミ)を起こさせるのが、関西弁の絵本の特徴の1つです。
関西弁のオススメ絵本3選
関西弁の絵本といえば、ジョン・クラッセンの3部作が有名ですね。
うちの子供たちも好きです。
「どこいったん」「ちがうねん」「みつけてん」と、いずれも関西弁の音が心地よいテンポで展開していく絵本です。
シュールな場面もあり、子供は「えっ!?」となることも。
この3部作とは別の、オススメ絵本を3つ選んでもらいました。
大阪うまいもんのうた
ジョン・クラッセンの3部作「どこいったん」「ちがうねん」「みつけてん」の翻訳でもおなじみの、絵本作家の長谷川義史さんの絵本です。
この「大阪うまいもんのうた」、アメリカ民謡『ゆかいな牧場』の替え歌で、関西の保育園や幼稚園で歌われたりもしています。
それぞれの歌詞に合わせて、振り付けもアレンジされたり、子供たちに大人気です。
「たこやき」のところでは、ほっぺたを丸くつねってたこ焼きの形をつくるねん!
2009年に発売されたこの絵本、扉部分には
「わしがかかずにだれがかく」
と、著者で大阪府出身の長谷川さんの、この本への意気込みが感じられます。
表紙の通天閣からはじまり、大阪の観光名所と名物の食べ物が、「大阪うまいもんのうた」の歌詞に合わせて、ページが進んでいきます。
そして、最後は吉本新喜劇の舞台でのツッコミ(笑)
なんでやねん!
巻末に、「大阪うまいもんのうた」の楽譜がのっています。
吉本の芸人さんが歌っているものや手遊び歌などが、YouTubeでもアップされていますので、参考にして、ぜひ歌いながらの読み聞かせにチャレンジしてみてください。
ちなみに、2016年に「たこやきのたこさぶろう」という絵本も出ています。
こちらは「大阪うまいもんのうた」とちがって、ストーリー形式で話が進みます。
たこやきを買いにきた、おばあちゃんの服装に注目してみてください!
大阪のおばちゃん感が味わえるでぇ
巻末には、「たこやきソング」の楽譜があります!
「たこやきのたこさぶろう」も、子供といっしょに楽しめる絵本です。
おこだでませんように
くすのき しげのりさん作、石井 聖岳さん絵、の「ぼくは いつも おこられる」からはじまる絵本です。
心で思っていることとはうらはらに、家でも、学校でも、怒られてばかりいる少年、
七夕で短冊に書いたお願いに、ハッと気付かされます。
大人は自分の行動を振り返り、子供はうんうんと共感しながら、最後はどちらもあたたかい気持ちになって読み終わること間違いなしです。
「いつも子供を怒ってばかり…」と気になった方、一度子供と一緒に読んでみると良いかもしれません。
怒りすぎた日の、寝る前の読み聞かせにもってこいですわ!
「大阪うまいもんのうた」のように、ボケ・ツッコミが頻繁にあるわけではないのですが、関西弁のリズム感は非常に良く感じられます。
こちらも、関西弁での読み聞かせが難しいかもしれませんが、リズム・テンポ良く!読んでみましょう。
じごくのそうべえ
たじま ゆきひこさん作、桂米朝さんの上方落語「地獄八景亡者戯」を企画にした絵本です。
表紙をめくると、桂米朝さんが「じごくのそうべえ」によせた文章があり、その中で「地獄八景亡者戯」はスケールの大きい、奇想天外な発想、と言われていますが、この絵本も読み応えがあります。
かなり長いですが、ストーリーの面白さ、ちょっと滑稽な鬼の場面、あちこちにある笑いの要素、など、読み聞かせをしても子供たちは飽きずに、食い入るように聞いてくれます。
地獄におちたそうべえたちと、鬼とのやりとりが絶妙やでぇ!
関西弁のほんわかした雰囲気とともにストーリーは進み、落語らしく最後のオチもあり、大人も子供も十分楽しめます。
ストーリーにあわせて、たじま ゆきひこさんの絵がまたステキです。
我が家では、子供が悪いことをすると、良くこの絵本の地獄の絵を見せて
地獄に落ちるで!
と言っていました。
良くないかもなぁと思いながらも、エンマ様のお力はスゴイんやでぇ
発行はなんと1978年!今でも十分通用する、長く読まれる名作絵本ですね。
ちなみに、「じごくのそうべえ」はシリーズで6冊あります。そうべえのキャラがたっているので、どの本も楽しめます。
オススメの関西弁の絵本まとめ
数多くある関西弁の絵本の中で、「大阪うまいもんのうた」「おこだでませんように」「じごくのそうべえ」の3つの絵本を紹介しました。
どれもリズム・テンポよく関西弁が続き、笑いあり、涙あり、と子供のみならず大人も十分楽しめます。
吉本新喜劇の世界やわ!
紹介した3作以外にも、楽しい関西弁の絵本がたくさんあります。
ぜひ、関西弁での読み聞かせにチャレンジしてみてください!
やみつきになるでぇ
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