2010年から10年以上Evernoteの有料プランを使い続けている私ですが、ここ数年のEvernoteの動きや、機能面での質の低下、などから、他のメモアプリへの乗り換えを検討し始めました。
現時点でも、Evernoteのヘビーユーザであり機能的にはかなり優れているツールだとは思っていますが、一方で他にも使える、コストが安いメモアプリが多数登場していることも事実です。
『【evernote】有料版(プレミアム)をオススメする5つの理由』でも力説しているように、まだまだ使えるツールですが、Evernoteの移行先を探している方も多いのではないでしょうか?
そのためNotionなどの他ツールを検討、試してみて判断してもいいな、と思い始めました。
この記事では、
- Evernoteから他のメモアプリに乗り換える検討をするときの考え方
- 候補となるメモアプリ4つ(Notion, UpNote, Microsoft OneNote, Dropbox Paper)との比較
を紹介しています。
Evernoteから乗り換えを検討したきっかけ
2023年4月のEvernoteの値上げ発表で、私が使っている間で2度目の値上げがありました。
過去4000円程度で使えていた時からすると、倍以上の金額(Evernote Personalプラン)となっています。
それでも、同時編集機能やAI機能が追加され、安定性やパフォーマンス向上するなら、まだコスト的には許容範囲かな、と考えていました。
ただ、書いたメモが消えたり(ノートに反映されていない)、複数デバイスで同時に更新されなかったり、と本来のメモアプリに求める機能面で不安を感じることも…
以前は、サポートに問い合わせしてもすぐに返事が来ていたのですが、最近ではサポート対応も遅く、ちょっとなぁと思うことが続きました。
2024年4月26日にはEvernote日本法人が解散、Evernote自体は継続して利用可能とXでアナウンスがありましたが、日本での事業継続を心配する声も多数あります。
以上のことがあり、Evernoteから乗り換えること自体はかなり迷いましたが、一度他のメモアプリも試してみても良いかなと思い始めました。
私がメモアプリに求めること:Evernoteの使い方を元にリストアップ
2023年時点で、Evernoteの利用状況は以下の通りです。
- Evernote Personal 年払い\9300円
- 仕事でもプライベートでも活用(チーム利用ではなく個人のメモ)
- ノートブック 100個以上
- ノート 3000以上
- タグ カオスなくらい多数のタグを利用
- 主に利用している機能
- 複数デバイスでの利用
- ノートへの、音声、画像、ファイル添付
- オフラインでのノート編集
- タスク、TODO管理
- リマインダー
- メール転送によるノート作成
- Webクリッパー
- テンプレート
昔は、Evernoteが「第二の脳」と呼ばれていたときもあり、実際に私もそうした使い方、記憶の一部をEvernoteに任せる、ということをしていました。
ちょっとしたメモや記録、リマインダーなど、わざわざ自分で覚えておく必要はないけれど、いつか必ず必要になる情報、をすべてEvernoteに入れておき、いつでも取り出せる/思い出せるようにしていました。
私がメモアプリにもとめることは、まさに「第二の脳」です!
試した結果次第ですが、今後Evernoteと併用していくのではなく、Evernoteの代替となり得るか?という視点で検討していきます。
比較検討:Evernote vs Notion, UpNote, Microsoft OneNote, Dropbox Paper
Evernoteの代わりとなるメモアプリを探すにあたって、よくEvernoteとの比較対象となっているNotion, UpNote, Microsoft OneNote, Dropbox Paperを選びました。
UpNote以外は仕事などで使ったことがあるため、ある程度知っていたこともあります。
比較一覧をつくり、この中で先程リストアップしたEvernoteで特に使っている機能を重点的にチェックしました。
Evernote | Notion | UpNote | Microsoft OneNote | Dropbox Paper | |
---|---|---|---|---|---|
月額料金 | 775円/月~ | 10ドル/月~ | 100円/月~ | 無料~ | 1,500円/月~ |
フリープラン or トライアルの有無 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
テキスト入力 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
手書き入力 | ○ | × | ○ | ○ | × |
音声入力 | ○ | × | × | ○ | × |
画像の挿入 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
動画の挿入 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ファイル添付 | ○ ※ノートの上限あり | フリー:◯(5MBまで) 有料:◯(無制限) | フリー:× 有料:○(20MBまで) | ○ | ○ |
表の作成 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
チェックボックス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
TODO管理 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
リマインダー | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
オフライン | ○ | △ | ○ | ○ | ○ |
テンプレート | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
整理機能 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
共有機能 | ○ | ○ | △ | ○ | ○ |
Webクリッパー | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
メール転送 | ○ | × | × | ○ | ○ |
マルチデバイス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
検索機能 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
外部連携機能 | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
インポート /エクスポート | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Evernoteデータ のインポート | ー | ○ (公式) | ○ (公式) | △ (非公式) | × |
Evernote | Notion | UpNote | Microsoft OneNote | Dropbox Paper |
機能的には大差ないことが比較表から分かります。
ただEvernoteからの乗り換えであることを考えると、EvernoteデータがインポートできるNotion, UpNoteが大きくリードしています。
NotionやOneNoteは仕事でもがっつり使っていることもあり、個人で利用するならNotionかなという印象もあります(むしろ、利用してみたい)
というわけで、現時点ではまずNotionとUpNoteを試してみようと考えています。
UpNoteは、新海誠監督もEvernoteから乗り換えているアプリでもありますね。UpNoteは、かなり軽快に使えるメモアプリでもありそうです。
Evernoteの代替メモアプリ、NotionとUpNoteを試してみる
Evernoteから乗り換えを検討するに至った経緯と、乗り換え候補であるNotion, UpNote, Microsoft OneNote, Dropbox Paperとの比較をして、最終的にNotionとUpNoteを試してみようとなりました。
今は、まずフリーでかなり使えるNotionにEvernoteの一部ノートを移して試しています
今後、Evernoteからの移行の仕方(以下の記事)や、Notion, UpNoteの使い勝手など、記事にしていきたいと思いますのでお楽しみに!
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